第73回 研究会(2018.2.24開催)

日程

日程:2018年2月24日(土) 14:00~17:30(13:30~13:45ごろご来場ください。)
会場:名古屋大学国際教育交流センター(国際棟)2階 207教室

参加方法 

参加費:500円参加申込(必須):前日(2月23日(金))昼12:00までに「研究会参加申込」ページよりお申込ください。(先着順に受付いたします。申込時に問題が生じた場合は,メール<sanka@jsl-kanji.com>でご連絡ください。)

発表

タイトル:日本と中国における漢字の字体と字形
発表者:前田春香(愛知大学大学院生)
内容:「愛(爱)」「戸(户)」「天(天)」など,日中で字形差があるとされる漢字がある。中国語教育では,このような違いにこだわって採点をする指導者や,漢字の細部まで観察し,教科書とそっくりに書こうとする学習者もいる。このような違いの中には,注意すべきものもあるが,正誤に関わらないものも多い。フォントの違いや,印刷文字と手書き文字の違いまでもが,日中の漢字の字形差だと誤解されることもある。本発表では,「常用漢字表の字体・字形に関する指針」を参考に,「日中の漢字の字形差」とされてきたものを,捉え直す。また,中国語教育や日本語教育(正誤判断・教材)において,このような違いをどのように扱うべきか考えたい。

タイトル:英日対訳理系基礎単語集に出現する漢字及び漢字語彙の調査
発表者:服部淳、西山聖久、レレイト・エマニュエル、徳弘康代(名古屋大学)
内容:本発表では,日本語を必要とせず,科目の授業がすべて英語で行われるプログラムで理系の分野を学ぶ学生のために作成された『理系留学生のための英日理系基礎単語集』について紹介し,その単語集に出現する漢字と漢字語彙を調査し,どのような漢字語彙を知っていることが理系分野の学生の役に立つかを調査する。この単語集は英語の理系分野の論文に出てくる頻度の高い英単語の日本語訳という形で語彙が選択されており,普段英語で使っている基本的な用語を日本語に変換しやすくするために作成されたものである。この単語集に現れる漢字語彙は読み書きは不要でも,音として必要とされるものである。この調査を通して音としての漢字語彙教育の可能性と意義についても考えたい。

タイトル:人物を表す中日同形語の比較
発表者:何宝年(南京林業大学外国語学院)
内容:中日同形語には双方ともあるいは片方だけが人を表す言葉が少なくない。中日の辞書を調べて,双方の人を表す「派」などの漢字がつく人を表す言葉は「第三者」「運動員」「軍属」「施主」などを除いてほとんど同じである。だが,「部下,幹部,青年,補佐,知事,左右,護衛,心腹,総裁,代表,巨星」などの転義が同じである同形語がある一方,「同室」「後進」のように転義が違ったり,日本語の「頭脳」「重鎮」「黒幕」,中国語の「最愛」「耳目」などのように片方だけの転義が人を表したりしているものもあるので,日本語学習者が習得する時注意しなければならない。

タイトル:古代文字を使った部首順の常用漢字スタディガイド(英語版)
発表者:ウィリアムズ憲子(アメリカン大学(前))
内容:古代中国で意味が文字となった当初には,字形と意味との間には密接なつながりがあった。しかし統一簡素化を幾度も経ている漢字の字形ではそれは明確には掴めない 。そこで部首などの共通部分形を使って常用漢字知識を増やしたい学習者が,古代文字(甲骨文字,金文,篆文)を見ながら元来あった字形と意味のつながりを自ら確認,理解し,同類漢字を比較学習する教材を試みた。導入順序は400項目あまりの共通部分形の字源の事物で分け,頻度数(徳弘2014)を加味し,例語をつけた 。実際にこの方法で全常用漢字が説明できるかを試すべく,草稿を過去四年間ブロッグで公開した。(http://kanjiportraits.wordpress.com)

おしゃべり交流会(17:30まで)

終了後は,会場を17時30分まで,参加自由の交流の場として開放いたします。参加者同士の交流の場としてご活用ください。みなさまと交流できるのを楽しみにしております。

会誌購入のお願い

研究会受付にて,会誌9号の販売を行います。1冊1000円です。見本を受付に置いておきますので,お手に取ってご覧ください。なお,会場に準備できる冊数に限りがありますが,売り切れた場合も,会場でお申し付けいただければ,送料無料にて郵送いたしますので,お声かけください。会誌購入の代金は,研究会の運営費として運用してまいります。

地震・停電への対応について

前日までに計画停電が発表されたり,大きな災害が起きたりした場合は,開催の可否について,当サイトにお知らせを掲示いたします。サイトにアクセスできない方は,メール(sanka@jsl-kanji.com)でお問い合わせください。
当日,停電・災害等が発生し,研究会を延期または中止とする場合は,当サイトにお知らせを掲示し,さらに参加申込者全員にメールにてお知らせいたします。
研究会の会場が停電となった場合は電話も使えなくなりますので,お手数をおかけいたしますが,メール(sanka@jsl-kanji.com)でのご連絡をお願いいたします。

その他

情報更新日:2018年01月08日