第91回 研究会 2022.2.12(土)@Zoom

日程

日程:2022年2月12日(土) 13:30~17:20(13:25~入室可能)
会場:Zoom(前日の夜までにURLをお送りします。)

参加方法 

参加費:500円
参加申込(必須):以下の①~③の手順で,申し込み及び入金をお願いいたします。

2月7日(月)昼12:00までに「研究会参加申込」ページよりお申込ください。
申込時に問題が生じた場合は,参加申込専用メールアドレス<sanka@jsl-kanji.com>までご連絡ください。

②JSLKの口座(ゆうちょ銀行)に参加費の入金をお願いいたします。
口座番号は「参加受付完了メール」でお知らせいたします。
入金期限は,2月10日(木)昼12:00までです。

③(①②が完了した方にのみ)2月11日(金)夜までにZOOMのURLをお送りします。

発表(5件)

タイトル:『日中辞典』に基づいた日中同素異順語の対訳状況の考察
発表者:花蕾(関西大学大学院生)・折本早木子(神戸親和女子大学非常勤)
内容:本稿では、対訳の視点から、日中同素異順語の比較研究を行う。先行研究を精査し、それらの語彙の形式、語義、形成された要因をまとめる。研究対象は『日中辞典』に収録された約9万5千語とし、日本語とそれを翻訳した中国語の二字熟語をすべて抽出する。その翻訳を他辞書で、『日中辞典』の日本語の見出し語と一致するか否か検証する。それらを参照しながら、語彙レベルの対応度、語構成と品詞を分析する。本研究を通し、『日中辞典』から抽出した284組の語彙に限り、『中日大辞典』、『中日辞典』の見出し語として、また同素異順の日本語を訳せる語彙と訳せない語彙の割合を明らかにした。最後に、日中同形漢字単位でこれらの語彙をまとめた。

タイトル:常用漢字の構成要素にかかわる計量的特質は経験的法則に適合するか?-Zipfの法則,Menzerath–Altmannの法則及びParetoの法則を対象に-
発表者:VOROBEVA Galina (キルギス日本語教師会)
内容:2021年6月に常用漢字における画(ストローク)の出現頻度などの計量的特質の経験的法則への適合性に関する発表をした。その際に励ますコメントを受けて,引き続き本発表では常用漢字における漢字の構成要素の出現頻度などの計量的性質の経験的法則への適合性について検討する。そのため漢字の構成要素の種類の確定とコード化,漢字字体を表すコード化,構成要素数による常用漢字の分類をおこない,出現頻度の計量的分析をする。そのうち漢字の構成要素の出現頻度のZipfの法則とParetoの法則への適合性,漢字の構成要素数と構成要素が含む画の平均数のMenzerath-Altmannの法則への適合性を確認する。これらの結果をもとに教育的意義も併せて検討する。

タイトル:教科書における日中同形異義語についての一考察-日本語均衡コーパスBCCWJ短単位語彙表を用いて-
発表者:顧偉長(國學院大學大学院文学研究科)
内容:国立国語研究所(1964)をはじめ、日中同形語が現代日本語に占める割合に関する先行研究から、漢語が日本語に占める割合や、使用頻度の高い語における同形語の割合、またS型、N型、0型とD型同形語はそれぞれ、漢語に占める割合が明らかになっている。一方、中国人学習者がよく使用している教科書に目を向け、学習者が多く誤用している0型(O(1)型、O(2)型、O(3)型)、D型がそれぞれ、教科書で占める割合について調べた研究はまだ少ない。よって、本研究はBCCWJの教科書(OT)ジャンルから、4タイプ(O(1)型、O(2)型、O(3)型、D型)の同形語を全て抽出し、学習者向けの同形語教育に優先的に取り組みすべき同形語リストにまとめることを目的に、調査を行った。

タイトル:正規形と筆記形の画文字法則を用いた漢字の理解と産出の連合学習支援
発表者:三輪譲二(岩手大学非常勤講師)
内容:非漢字圏の日本語学習者の漢字学習を支援するため、全ての常用漢字を、音声学と同様に、15個の原子字素のベクトルとアルファベット、および、正規形と筆記形の2種類の系列で表現し、その系列のunigramから8-gramの統計結果を求めた。また、漢字の筆順を11個の明示的な画文字法則にまとめた。この結果を、部分原子字素系列の検索に応用することにより、"王と⺩"を/→↓→→/,/hshh/,[→↓→↗],[hsht]のどれでも検索可能となり、また、手書き漢字認識の辞書として利用することにより、日本語学習者の漢字の理解と産出の両方が容易になるものと期待される。

タイトル:日本語母語話者による多義語の意味体系-「でる」「きる」「つける」に焦点をあてて-
発表者:森田淳子(東京工業大学)・麻生迪子(四天王寺大学)・大神智春(九州大学)・鈴木綾乃(横浜市立大学)・林富美子(明治大学)
内容:漢字・語彙教材作成に当たっては、多義的な漢字や語彙の意味について、どのレベルでどの語義を導入しどのように説明するか検討する必要がある。その中で、多義的な漢字や語の意味説明においては、(1)辞書記述、(2)語や語義の使用頻度に加え、(3)日本語母語話者が考える語義の体系、(4)学習者の理解のしやすさという観点も取り入れる必要があると考える。本発表は(3)に焦点を当て、多義動詞「でる(出)」「きる(切・斬・伐)」「つける(付、附、着、点、就)」を対象に、日本語母語話者が実際に各語義をどう位置づけているか調査する。また、調査結果をもとに、漢字・語彙学習教材作成における語義説明について考察する。

交流

内容:自由におしゃべりしたいという声を受け,ブレイクアウトルームに分かれた交流の場を設けます。気軽におしゃべりする機会になればと思います。(時間の都合上,割愛されることもございます。あらかじめご了承ください。)
担当:濱川 祐紀代(早稲田大学)

地震・停電への対応について

何らかの問題が生じ,研究会を延期または中止とする場合は,研究会HPにお知らせを掲示し,さらに参加申込者全員にメールにてお知らせいたします。

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情報更新日:2022年01月16日